2月1日、青森県弘前市小沢地区で農業用ドローンを活用して屋根に融雪剤を散布する実演会を実施しました。

全国的に人口減少や高齢化が進む中、降雪の多い青森県内では、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯、空き家などの屋根の雪下ろしが大きな課題となっています。
当スクールでは4年前から「農事組合法人しみず」様と共同し、課題解決を目指した屋根融雪の実証実験に取り組んできました。


ドローンを使用した融雪剤の散布では、飛行が禁止されている地域や障害物の多い住宅地での飛行も想定されます。
また、一般的なドローンの飛行では行わない行為(融雪剤の散布)もあるため、
作業を行う前には必要な許可を取得し、作業現場での安全確認など、多くの準備が必要となります。

今回の実演会も、しっかりと事前準備を進めて作業を行いました。


上の画像は散布作業中のドローンの様子ですが、雪も雲も融雪剤も真っ白で区別がつきません。
それでも、当日は天候にも恵まれ、10分程度で安全に作業を完了することができました。

今シーズンは青森県内の降雪量が多く、雪害も多いと報道されています。
当スクールが現在まで取り組んでいるこのドローンによる屋根融雪が実用化され、
少しでも早く福祉除雪や地域の防災に役立てることを願っています。