先日、青森県弘前市の嶽きみ畑で「クマが潜んでいるかもしれない」との連絡を受け、当スクールではドローンによる空からの捜索に参加しました。

詳しくお話を伺うと、数日前にクマによる食害が確認され、現在も畑の中に潜伏している可能性があるとのこと。
ちょうど収穫の最盛期を迎えているにもかかわらず、作業員の安全が確保できない状況でした。

嶽きみは背丈が2メートル近くにもなるブランドとうもろこしで、畑の中は視界が非常に悪く、地上からクマの姿を確認するのは困難です。
ハンターの方が畑に入って捜索するのも危険を伴います。

そこで登場したのがドローンです。
ハンターの安全を確保するため、先行してドローンを飛行させ、上空から畑の様子を確認しました。
リアルタイムで映像をチェックしながらの捜索は、まさに“空からの目”。クマの姿は確認できませんでしたが、複数の食害跡を発見することができました。

その後、計画通りハンターによる花火での威嚇が行われ、現場の生産者の方々からは「安心した」との声が聞かれました。

今回の調査を通じて、ドローンの有効性を改めて実感しました。
特に地上からの視界が悪く、危険が潜む場所では、空からのアプローチが非常に効果的です。今後はリンゴ園など、他の農地でも鳥獣被害対策への活用が期待されます。

農業とテクノロジーの融合が、地域の安全と生産性を守る力になることを、現場で強く感じた一日でした。